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社内規程「会社の基準、リスク管理、企業価値」(No.271)2019.12.4

社内規程「会社の基準、リスク管理、企業価値」(No.271)2019.12.4

皆様こんにちは!
社会保険労務士法人「ことのは」
中小企業診断士の山下典明です。


  1. 会社の基準
  2. リスク管理
  3. 企業価値の向上
  4. 戦略的に作成・運用

就業規則・賃金規程・育児介護休業規程などの社内規程、毎日見るものではありません。入社~退職まで、一切読まないといった方もいるでしょう。そのような社内規程ですが、作成、運用することの意義を考えてみます。

 


1.会社の基準

平たく言えば「ルール」。「ルール」がない状態で会社運営をした場合、様々なケースに対して、その場凌ぎの対応をすることになり、結果として不平等が生じます。正直、好き嫌いが判断基準となっている可能性が高いです。トラブルの火種です。

また、事業主が判断するならばまだしも、現場上長など中間管理職が判断する場合、ルールなしでは後伸ばしになる可能性を否めません。問題が深刻化して動き出すという悪循環が生じます。

このような事態を招かないためにも、社内規程の設置・運用は有効です。「ルール」にそって判断すれば良いので迷いません。判断を求められた人も、社内規程が責任の一部を担ってくれるため、背負うものが軽くなります。余計な心配事を抱え込まなくて済みます


2.リスク管理

運悪く問題化してしまった場合、如何にして影響を最小限に食い止めるかが大切です。社内規程を設置・運用することで、一定のルールに基づき判断が行われます。問題化した際には、判断基準を対象者へ説明することができます。

社内規程は、問題化した際の「伝家の宝刀」的な立ち位置です。なお、「伝家の宝刀」は抜かずに問題解決できる方がより良いです。いきなり「法律」を突き付けられたら、誰でもカチンとくるはずです。丁寧な話し合いをしても埒が明かない時に「伝家の宝刀」をチラつかせ最終的には抜刀するようにしましょう。


3.企業価値の向上

これまでは、上記1・2について多く語られてきた印象があります。

昨今、事業主の高齢化に伴い、事業承継M&Aといった案件が増加しています。会社を売却するにしても、次の世代へ引き継ぐにしても、良い形で経営権をバトンタッチしたいはずです。もちろん、バトンタッチする側にもメリットがあります。スムーズに気持ちよくという面、そして売却額という金銭面です。

企業価値を高めておくことは、事業継続を図る上で不可欠な要素であり、経営者の責任です。本業に磨きをかけることは最優先事項であり、企業価値を大きく左右する要素です。しかし、それが全てではありません。会社機能はどうなのか財務状況はどうなのかリスク状況はどうなのか、等、様々な要素が積み上がることで企業価値が決まります。

社内規程を作成・運用することは、上記1・2で述べたように、人事労務やリスク管理が機能している状態を意味します。利益を生み出す本業には劣るものの、企業価値を向上させる上では不可欠な要素です。

 


4.戦略的に作成・運用

以上1~3の視点で社内規程を考えることで、存在意義作り方が見えてきます。会社の中長期計画を手元に置いてください。5年後、10年後、どのようになっていたいですか。そのための基準リスク企業価値、どうあるべきですか。

このように考えると、社内規程、少し違った見え方になりませんか。

 

中小企業診断士 山下典明


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